都会で暮らし、週末は農業でリフレッシュ

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「自分で作った野菜を食べてみたい」と考えている都会暮らしの人たちが増えている傾向にあります。そのため、「田舎で自給自足の生活をしてみたい」と思う社会人も多いようです。しかし、便利な都会暮らしを離れるのはなかなか決断が難しいところです。

そんな人達に好評を得ているのが「クラインガルテン」というものです。この「クラインガルテン」とは一体どのようなものなのか、取り上げてみたいと思います。

1.「滞在型市民農園」が特徴的なクラインガルテン

クラインガルテンは、「平日は都会で生活を送り、週末のみ農園に宿泊して野菜作りを楽しむ」という、滞在型市民農園のことです。一般的な市民農園は、「その地域に根付いた生活をしながら農園する」のが一般的ですが、滞在型市民農園は、「週末だけ」というのがポイントです。

クラインガルテンは、元々ドイツの方で原型が出来上がりました。その歴史は、まさに200年以上。ドイツでの現在のクラインガルテンの利用者は、50万人を超えると言われているくらい人気を博しています。そんなクラインガルテンが、日本でも脚光を浴びつつあるのです。

日本のクラインガルテンも少しずつ増えており、現在の日本では約70カ所のクラインガルテンが存在しています。日本全国でちょっとしたスローライフを楽しむことが出来るのです。農作物だけではなくて、ガーデニングを楽しめるクラインガルテンもあります。

1-1.クラインガルテンは宿泊施設が充実しているのが魅力的

クラインガルテンは、週末だけ小屋のような宿泊施設に寝泊まりするシステムです。その宿泊施設には、電気や水道が完備されており、滞りなく宿泊することができます。週末だけではなく、長期滞在することもできるので、長期休暇に利用するのもオススメです。畑付きの別荘に近いイメージもあるかもしれません。

1-2.農作物を育てるのに必要な道具も揃っている

農作物を育てるためには、道具が充実していなければいけません。ところが、クラインガルテンには一通りの道具が揃っているので、素人でも安心してチャレンジすることができるのです。しかも、地元の農家の人とふれあいながら本格的な指導を受けることができますから、収穫を失敗する心配も少ないのです。

1-3.もちろん土地も揃っている

東京にかかわらず、地方の中心都市に住みつつ、「農園を楽しんで見たい」となると、土地を用意するのが大変です。探すのも大変ですし、わざわざ契約するのも面倒です。めぼしい土地が見つかったとしても、農作物を育てるのにふさわしい土を耕すのは、素人には難しいことだと思います。しかし、クラインガルテンなら、土地もしっかり揃っていますし、農作物を育てるのにふさわしい土が整っているのです。

1-4.クラインガルテンはグループでも利用できる

クラインガルテンの利用はグループで利用することも可能です。家族で利用している場合もありますし、ご近所同士の家族がグループになって利用しているケースも目立ちます。大学生が利用しているケースもありますね。そのため、クラインガルテンは大人が楽しむだけではなく、子育てにもオススメなのです。中には、ペット同伴できるクラインガルテンもあります。

1-5.本格的な移住計画ができる

将来、本気で田舎暮らしを計画している人たちにとっては、「本格的な移住計画が建てられる」というメリットがあります。クラインガルテンを始めると、農作物を育てるだけではなく、地域の交流会や勉強会に参加することが可能です。たとえ週末だけでも、そのような交流をしていれば、地域の親睦が深まりますから、将来の移住がより明確になるのです。そのため、クラインガルテンに参加する時は、「将来、移住したいと思っている地域」を選ぶと、より充実した滞在型市民農園を体験することができます。

2.日本にあるクラインガルテンを少しだけご紹介

日本には、どんなクラインガルテンがあるのか?ほんの一部だけですが、抜粋して紹介してみたいと思います。クラインガルテンに興味を抱いている人は、参考にしてみてください。

【八千代クラインガルテン】
八千代クラインガルテンは、茨城県にあるクラインガルテンです。キャンプ場や温泉、ゴルフ場などを併設しています。宿泊施設は20区画、1区画270m2です。利用期間は4月から翌年の3月までとなっており、料金は年間42万円となっています。

【クラインガルテン下郷】
クラインガルテン下郷は、福島県にあるクラインガルテンです。30区画存在しています。周辺では、温泉やスキー場を楽しむことも可能です。宿泊施設には10畳ほどのリビングがあり、キッチン、トイレ、バス、ロフトなど、長期滞在にも耐えうる施設が充実しています。利用期間は4月から翌年の3月までで、最長5年まで利用することが可能です。利用料金は年間40万円です。

【南アルプスクラインガルテン】
南アルプスクラインガルテンは山梨県にあるクラインガルテンです。1区画あたり500平方メートルほどの敷地が用意されています。宿泊施設は、シックハウス対策されていて、オール電化使用。野菜作りだけではなく、ハイキング、そば打ち、味噌作りなどのイベントもあります。利用期間は4月から翌年の3月までで、最長で5年利用することができます。料金は、年間41万円ほどとなっています。

【四賀地区クラインガルテン】
四賀地区クラインガルテンは、長野県にあるクラインガルテンです。北アルプスを望める日当たりの良いロケーションが魅力的。用意されている農園は131区画。有機栽培が基本で、野菜だけではなく、花を育てることもできます。利用期間は4月から翌年の3月まで。2箇所存在しており、坊主山は年間10万円から25万円程度。四賀地区クラインガルテンは、緑ヶ丘は年間36万円から40万円程度となっています。

まとめ

いかがでしたでしょうか?このようなサービスが存在しているのを知らなかった人たちがたくさんいたと思います。

この記事をきっかけに、クラインガルテンに興味を持ってみてはいかがでしょうか?自分で育てた野菜を食べると、いつも食べている野菜とはひと味違った感想を抱くことができます。

食に対する大切さを見直すこともできるので、老若男女問わずおすすめなのです。

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