両親が残した実家の空き家|物と気持ちの片付け方

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かつて、自分が生活した「実家」という存在。自分の親が亡くなったことをきっかけに、「実家の処分をどうするべきなのか?」を迷ったまま放置にしている人たちがたくさんいらっしゃいます。「思い出が詰まった家だから処分できない」とか、「ローンを払い終わってるから、急いで得る必要がない」などの理由で放置している場合も多いです。

気持ちを整理することは簡単なことではありません。しかし、空き家を放置していることによっていろいろなことが起こりうるのです。

1.空き家を放置することで考えられるトラブルとは?

空き家をどうするか考えずに放置しておくと、トラブルに発展する場合があります。

空き家というのは、近所の人たちからすると人が住んでおらず近寄りがたいものです。そのため、「気味が悪い」と感じることも多いようです。そんな思いから「あの空き家を早く何とかしてほしい」というクレームを受けてしまう場合があります。

また、近所の少年少女たちが、空き家に侵入してたまり場にしてしまうこともあります。夜中に侵入して、朝まで馬鹿騒ぎすることもあるようです。そのため、近所から敬遠される空き家になってしまうこともしばしばあります。

2.住む予定がないのであれば、賃貸or売却

トラブルを回避するためにも、空き家になった実家に住む予定がないのであれば、賃貸として利用するか、売却を考える必要があります。

2-1.賃貸として利用すれば、家賃収入が手に入る

空き家になった実家を賃貸として活用するテクニックがあります。そうすれば、家賃収入を得られる可能性が出てくるのです。すでにローンが払い終えている空き家なら、メリットは大きいと言えるでしょう。

賃貸と言えば、マンションやアパートがスタンダードとなっていますが、一軒家の賃貸もたくさん存在しているのです。特に、ファミリーで暮らそうと考えている人には、一軒家の賃貸は人気があります。庭があれば家庭菜園や、ペットを飼うことができますし、駐車場があれば、車を持っている人達に注目されること間違いなしです。

もし、家の状態が古くなっているのであれば、一度リフォームを考慮してみるのもいいかもしれません。一軒家のリノベーション物件は人気があります。

2-2.家を売却する

家売却する時は、いくつかの不動産会社で査定してもらうのがおすすめです。家の査定の基準というのは、不動産会社によって結構違っています。数百万円の差が開くのは珍しいことではありません。

空き家をなるべく高く買い取ってもらうためには、清潔感も大切です。生活感が残っている状態で査定してもらうのは好ましくないので、自分たちで掃除するなどの努力をするようにしましょう。状態の良い家ならば、数千万円で売れる可能性があります。

3.遺品の処理で気をつけたいこと

家を売却するにしても賃貸として活用するにしても、一度家を空っぽにする状態があります。そのためには、遺品を処理する必要があるのです。遺品を処理する時に、トラブルになりやすい項目をいくつか紹介しておきたいと思います。

3-1.コンピューターの処分

遺品にコンピューターがあった時には、ハードディスクの処分に気を配らなければなりません。ハードディスクは個人情報の塊です。そのまま、リサイクルショップやネットオークションに出してしまうのは危険です!したがって、必ずハードディスクは破壊しておきましょう。ハードディスクもセットでリサイクルショップやネットオークションに出したい場合は、必ずデータを完全消去しておく必要があります。

3-2.価値がないとみなされることが多い

遺品の主な売却先として挙げられるのは、リサイクルショップ、ネットオークション、質屋、古着屋、古本屋、貴金属店、骨董店などです。よほど価値のあるものなら高値で買い取ってもらえるかもしれませんが、基本的には、「サイズが大きくて価値が低いもの」ほど売れません。

3-2-1.家具

家具の場合は、購入してから10年以上経過していると買取の対象外になることが多いです。一点ものはともかくとして、大量生産された組み立て式の家具や、メーカーがパッとしないようなものは買い取ってもらえたとしても安いと思います。

3-2-2.家電

家電の場合は、「ちゃんと動いて使える」というのが大前提です。動かない場合は、ジャンク商品として、無料で引き取ってもらえることもあるので、どうしても処分したいと思っている場合には、引き取ってもらうといいと思います。

3-2-3.ブランド品

貴金属、時計のようなブランド品は、古いものであっても、生産された数が少ないアイテムだと、高い値段がつくことがあります。ただ、本物のように見えても、レプリカのこともあるので、意外と値段がつかないこともあるのです。

3-2-4.衣類

衣類は、基本的に高い値段で売れるものではありません。使用感が強いものは、引き取ってもらえたとしても、タダ同然のことも多いです。着物のような価値がありそうなものは、ポピュラーなリサイクルショップではなく、骨董品店などにお願いした方が良いでしょう。着物を専門的に取り扱っているショップもあります。

3-3.遺産トラブル

遺産トラブルというのは、世間的にもよく聞く話です。一言で遺産と言っても色々あるのですが、たまにあるのが、「うっかり出てきた現金の存在」です。へそくりにしていた現金が、遺品整理の時に出てくる場合があります。比較的少ない金額ならばまだしも、数百万円や数千万円というになることもあるのです。

3-4.形見分け

どうしても思い出が詰まったアイテムは、売却するわけにはいきませんよね。それは、形見として親族で分けることになるでしょう。「誰が、どの形見を所有するのか?」で、揉めることがあります。

3-5.自治体のゴミ収集の対象を理解しておく

どこも売却してくれなさそうなアイテムは、ゴミとして処分することも多いと思います。一般ゴミとして捨てる場合は、自治体が対象にしていないものもあるので注意が必要です。物によっては、お金がかかる場合もあるので、事前確認しておきましょう。

3-6.処分の仕方に困った遺品は寄付する

処分に困った遺品は、寄付するという方法もあります。地域コミュニティのウェブサイトを利用すると、「譲ります」というカテゴリがあります。地方紙にそのような欄が設けられていることもあるので、積極的に利用してみましょう。団体に寄付をするというアイデアもあります。例えば、幼稚園や保育園、学校、児童館、図書館、児童養護施設、老人ホーム、etc。アイテムにもよりますが、問い合わせると、意外と受け入れてくれることが多いです。

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