空き家で生活したい!空き家の探し方と選ぶ際の注意点
地方へ移住したいと思っている人の中には、空き家の購入を検討している人も多いのではないでしょうか。空き家が増加し社会問題にもなっている現代です。安く購入できるため、それは頭の良い判断といえます。しかし、実際に空き家を探すためにはどうすれば良いのでしょうか。空き家の選び方も含めて紹介していきます。
1.空き家の探し方
空き家を探す基本的な方法は、不動産会社に行くことです。当たり前のことですので今回はあえて紹介はしませんが、その方法もあるということは覚えておいてください。
今回は不動産会社を介さない二つの空き家の探し方を紹介します。それは、空き家バンクを利用した方法と、直接空き家を探す方法です。
1-1.空き家バンクで空き家を探す
空き家バンクとは、自治体が主体となって空き家の情報を集め、それを一般に公開するという仕組みのことです。インターネットで調べればすぐに情報が出てきます。
一口に空き家バンクとはいっても、それを管轄しているのは自治体ですので、自治体の数だけ空き家バンクのホームページは存在します。そのため、自分が住みたいと思っている地名と共に、インターネットで検索すると見つけやすいです。物件によっては、賃貸を目的として空き家バンクに登録している物件もありますが、探せば売り物件も多く見つかります。
1-1-1.直接交渉のためリスクも存在する
空き家バンクは不動産のように、誰かが仲介人になってくれるわけではありません。あくまで自治体は空き家情報を収集し、閲覧できる状態にするだけの存在ですので、買いたい空き家が見つかったら、そこから先は持ち主と直接交渉をしなければならないのです。
そうなってくると、相手は客観的に物件を見る人間ではないので、その家の良い部分だけを見せようとしてきます。法律に無知な人も多いので、嘘をつかれることもあるかもしれません。不動産に扱ってもらえないから、空き家バンクに情報を載せているという人もなかにはいるため、充分に注意しましょう。
1-1-2.空き家バンクの情報をあてにするのは危険
空き家バンクに掲載されている情報は、家主が自分で情報を提出しています。掲載されている写真も同様です。そのため、空き家バンクの写真や情報を鵜呑みにしてしまうのは危険です。キレイな部分だけしか写っていない写真を載せていたり、都合の悪い情報を伏せている可能性もあるからです。注意しましょう。
1-2.直接空き家を探す
空き家バンクや不動産を頼らずに、自分の足で直接空き家を見つけるという探し方もあります。自分で住みたい町に行き、車で一帯を捜索して、空き家だと思われる場所を探すのです。
このような方法で探した空き家は、格安で買える場合が多いです。持ち主も、処分に困っているが空き家バンクに登録する方法がわからない、というような人ばかりですので、あなたから話を持ちかけてもらえれば、渡りに船となるのです。元々、欲のないところから始まっていますし、あなたを逃せばその物件は売れなくなるので、安くしてくれることが多いです。
1-2-1.登記簿で所有者を確認
直接空き家を探すためには、根気と運が必要になってきますが、実際にその探し方で見つけた場合、そこからどうすれば良いかわからないという人も多いでしょう。
空き家を見つけた場合、その家の所有者は登記簿で確認することができます。法務局に請求すれば、持ち主の氏名や住所を調べることができるのです。ただし、お金がかかりますので、その点は覚悟しておきましょう。
1-2-2.近所の人に尋ねる
登記簿を請求するとお金がかかってしまいますので、その前に近所の人に尋ねるという方法をとっておいたほうが良いです。特に田舎では近所同士の付き合いが深いので、連絡先を知っている人は多く、事情を話せば連絡を取ってくれます。
また、空き家に見えても空き家ではないこともあります。そのため、近所の人に本当に空き家なのかということを確認しておくのも良いでしょう。
2.空き家を探す際のポイント
空き家と一口に言ってもピンからキリまであります。とても住めないような物件を買ってしまわないためにも、空き家探しの際の注意点を把握しておきましょう。
2-1.生活基盤を重要視すること
空き家を探す上で一番大切にしなければならないのが生活基盤です。生活をする上で必要不可欠なものがしっかりと揃っているのか、ということをしっかりと確認しておきましょう。
不動産を介さない場合、生活基盤に支障があるような空き家の持ち主は、そのことを隠そうとします。あえてそのことを言う必要はないと思っている人もいますし、本当に言うのを忘れていたということもあるでしょう。
何か不備があっても必ず知らせてもらえるわけではないので、自分の目で事前にしっかりと確認しておきましょう。それは空き家の探し方を知る以上に大切なことです。
2-1-1.ライフラインを確認
まず確認するべきポイントはライフラインです。契約していなければ確認はできませんが、せめて電線がしっかりと繋がっているかどうかくらいは確認しておきましょう。
またお風呂は、昔の建物だと釜炊きの場合があります。後ほど工事をすれば何とかなるかもしれませんが、それもタダでできるわけではないということは理解しておいてください。
他にはトイレもしっかりと確認しておいたほうが良いです。いまだに汲み取り式便所である場合もあります。このような場所は毎日使う場所ですので、事前に自分の目で確認しておいたほうが良いです。
2-1-2.補修が必要な場所を確認
空き家は放置されていると、徐々に補修しなければならないところが増えてきます。雨漏りの後や、庭の状態、隙間風の有無、床の軋みなどはしっかり確認しておきましょう。生活を始めてから雨漏りを発見してしまい、補修するのにかなりの費用がかかってしまうこともあります。
2-2.空き家になった理由を必ず聞くこと
空き家の持ち主と連絡がついた際には、必ず空き家になってしまった経緯を確認しておきましょう。それを確認することで、その空き家の悪い点や、使いにくい部分が見えてくるので、良い判断材料となるはずです。
2-2-1.持ち主が近くに住んでいる場合は注意
空き家が放置される一番多い理由は、今住んでいる場所を離れられない、という理由です。実家に両親が住んでいたが、亡くなったため空き家になったという事情が多いのですが、近くに持ち主が住んでいるにも関わらず、その家が空き家になっているという場合、何か別の理由がある可能性が高いです。持ち主はそのことを言わないかもしれないので、注意して室内を調べましょう。
2-2-2.売れなかった家という可能性も
空き家が放置された状態になっている場合、一度売りに出したにも関わらず売れなかったという可能性があります。他にも、不動産に扱ってもらえないほど条件の悪い物件という可能性もありますので、必ず所有者に「売りに出さなかったのですか?」と尋ねるようにしましょう。本人は口を割らない可能性もあるので、近所の人に売りに出されていた時期はなかったか、と尋ねても良いです。
3.まとめ
空き家の探し方について紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。空き家はお得な物件に思えても、実際に購入しようと思ったら、様々なリスクを背負わなければいけません。
とはいえ、そのリスクさえ乗り越え、良い物件を購入できれば儲けものです。最新の注意を払い、空き家を選ぶようにしましょう。
この投稿へのコメント